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2016年 10月05日 α・アジール 不遇の名機 α・アジール None コメント0 トラックバック- Pocket 宇宙世紀に登場する兵器の中でもかなり大柄な部類に入るモビルアーマーで、これまでのジオニックの技術を結集させて建造された殲滅用兵器、α・アジールです。かつてデラーズ紛争で戦場を駆け巡ったノイエ・ジールやグレミー率いる軍勢の大将機であったクイン・マンサの流れを汲む機体であり、それらのコンセプトや実戦データを流用して設計されているため、高機動性、高火力、高い耐久性にサイコミュ技術の搭載などジオンで開発された兵器の集大成とさえ言えるさまざまな機能が盛り込まれています。そのスペックも高く、大型ゆえにさまざまな機能を搭載することができ、一般的なモビルスーツでは手もつけられないほどの火力を展開して戦場を制圧しました。以下がそのスペックです。α・アジールα Azieru型式番号 NZ-333建造 ネオ・ジオン生産形態 試作機全高 108.26m頭頂高 58.4m本体重量 128.6t全備重量 267.4t装甲材質 ガンダリウム合金出力 19,830kw推力 933,500kg×1468,000kg×287,000kg×4(総推力)2,217,500kgセンサー有効半径 23,800m武装 バルカン砲(額に2門、側頭部に2連装×2)5連装有線サイコミュ式メガアーム砲×2メガ粒子砲(収束・拡散選択可)大型ファンネル×9搭乗者 クェス・エア(クェス・パラヤ)その他 アポジモーター×31100m以上の超大型機ですが、それは強襲用シュツルムスラスターも含めての大きさですので、この脚部のようなブースターを含まない大きさが本来のスペックです。実際には76メートルのノイエ・ジールよりも少し小さい程度に収まります。全備重量267.4トンは、このサイズにしては若干軽量である上に、総推力が実に2217500kgにも及ぶ大推力であるゆえに、推力比が8.29という気が狂いそうな値です。参考までに、初代ガンダムの推力比が0.92ガンダムGP01FB 3.1Zガンダム1.80Ex-Sガンダム 7.27ZZガンダム 1.47νガンダム 1・55ユニコーンガンダム(通常時) 3.39シナンジュ 2.26 この馬鹿でかい図体にして、名だたるガンダム達の加速性を軽々と上回り、戦場を飛び回って大火力を撒き散らすなどと悪夢のような超兵器です。はっきり言えば地球上でも燃料が続く限りは余裕で飛行できるスペックです。推力比8.29とは、地球の地表の重力に対して機体を8.29倍のGで持ち上げる力ですので、余裕にもほどがあります。出力は19830kwと必要十分で、艦船をも一撃で轟沈させうるメガ粒子砲や肩部についた有線式メガアーム砲、大型のファンネルなど、どれも一撃でモビルスーツを撃墜可能な火力をもっておりしかもそれを大量にばらまくなどの芸当が可能であり、連邦軍にとって驚異の存在であったことは間違いないでしょう。シャア・アズナブルにニュータイプの素質を見出されたクェス・パラヤという名の少女がパイロットを勤め、撃墜されるまで戦い抜きました。彼女はニュータイプとしてのセンスは非常に高く、戦場のあらゆる情景を瞬時に感じ取るほどの高い認識力を示しましたが、いかんせん精神的に幼く、実戦経験もない民間人であったために、戦術も何もない突貫戦法しかできず、終始エースパイロットであるアムロ・レイに翻弄され続けました。シャアに都合よく使用された感の強い哀れなキャラクターではあります。しかしその程度のパイロットであっても圧倒的な戦果を上げるあたりやはり機体性能が極端に優れていたということは疑う余地はありません。巡航時には背部のバインダーを閉じ、航空機のような形状をしています。脚部にも見えるシュツルムスラスターの機動力で戦場に到着するまで巡航を行い、本体の燃料を節約できます。現場に到着すると同時に燃料を使い切ったスラスターを廃棄し、本体からメインブースターがせり出します。そして頭部を露出させ、戦闘形態に移行します。このシュツルムスラスターを使用した設計は、後のネオ・ジオングにも受け継がれています。形状もまたそっくりであり同系統の機体であることを匂わせます。シュツルムスラスターを廃棄した後の機動力も絶大であり全身に大型のブースターユニットが内蔵されている上31基ものアポジモーターも備えており姿勢制御や旋回も図体の割には優秀です。そして推力比8.29の超加速で当時のあらゆるモビルスーツを追い回して墜とす悪魔のような力を発揮します。その最たる兵器が、口腔部に装備された大口径メガ粒子砲です。この直撃を受ければ、戦艦クラスでさえ貫通するほどの絶大な火力で、これが掠めただけで数百基のミサイルが一瞬にして爆散したり、νガンダムの発生させたビームバリアも易々と貫通しており、並の出力のアイフィールドでは防御不可能な恐るべき兵装です。収束、拡散モードを選択でき、応用を効かせることができる柔軟さも持ち合わせます。収束モードでもビームの太さは20メートル近くもあり、並のビームコーティングなど全く役に立たず、蒸発させられるでしょう。α・アジールのスカートアーマーには専用の大型ファンネルをr搭載しておりこの火力も相当なもので、通常の小型ファンネルと比較して大火力で本体が大きい分、推進剤もバッテリーも容量が十分であり、活動時間が長いという特徴もあり、スカートアーマーのラックに帰還させれば推進剤、電力の補給もできます。ただ、大型ゆえに被弾率も高く、相手にしたのが歴戦のエースアムロ・レイであったため、次々と撃墜されたのは残念です。しかし当時の量産機であるジェガン程度なら一撃でシールドごと貫通して落とします。出力が20メガワットを超えるという設定も見かけましたが、20メガワットといえばメガバズーカランチャーやユニコーンのビームマグナムと同等の数値であり、そこまでの出力があったかと言われると疑問は残るところです。両肩には有線式のメガアーム砲が搭載されており、連射力が非常に高く、ビームの弾幕を展開することができ、破壊力も十分で、数十基のミサイルを迎撃したり迫り来る連邦軍モビルスーツを次々と撃墜していました。しかも本体から飛ばして全方位を攻撃でき、背後などに回られても隙がありません。そのうえ有線で本体とつながっているため、本体から電力やメガ粒子を供給して撃ちまくることができる上に破壊力もあるため、実は恐ろしい兵装です。むしろファンネルよりもこちらの見せ場が多かった印象があります。装甲もまた堅牢です。ジェガンの多数編隊の砲撃を受けてもびくともせず、損傷すらありませんでした。しかし、今までのパターンから大型モビルアーマーといえばアイフィールドと相場が決まっていたのに、α・アジールにはありませんでした。試作機という関係上、搭載が間に合わなかったのかもしれません。しかしいくら大型機とは言えこの世代のビームを受けて素の装甲で耐えられるとはどうしても思えませんので、もしかしたらビームコーティングなどで代用していたのかもしれません。それもシナンジュクラスの5層式などであれば直撃弾でも無傷だったことも一応の納得はいきます。そして実弾兵器には、ガンダリウム合金製の分厚い装甲で貫徹を許さなかったとあれば耐久性においてのアドバンテージは確保しきれているのではないかと思われます。しかしさすがにどこもかしこも重装甲というわけにも行かず、首の関節にアムロのビームライフルがヒットし、一応耐えたものの動作不良を起こします。そして運が悪いことに、ハサウェイをかばった際に全く同じ場所に被弾してしまい、頭部のメガ粒子砲に関わる動力部に誘爆してしまったために内部から大爆発を起こし、あえなく轟沈することとなりました。以上のことから、機体性能そのものは極めて高かったのですが、専任のパイロットがおらず訓練された軍人ではなく不安定な13歳の少女が搭乗したためにその性能を引き出しきったとは言い難く無念の最期を迎えた機体です。かつてのジオン軍の技術をフルに結集させた兵器としては不遇の扱いである感も否めません。ビグザムの火力、キュベレイ、クインマンサのファンネル、ノイエジールの有線メガ粒子砲に劇中では使用されなかった腕部大型ビームそしてそれを縦横無尽に機動させる8.29という馬鹿げた推力比。これらを揃えたはずのα・アジールがこうもあっけなく撃沈されたのはまさに無念の極み。しかし後にその完全発展型とも言えるネオジオングが強烈無比な活躍を見せたことは、その系譜に名を連ねるα・アジールとしてはいささかの救いになるのではないかと勝手に思ったりもしています。 スポンサーサイト ツイート Pocket
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